◎ 職員室の朝の雰囲気。


学校の朝は早い。

7:00には職員室には員がいる。

私も早めに学校に行く教員の部類だ。


自席で授業の準備をし、校舎の周囲の清掃をする。

時間が経ち、部活の朝練の時間になる。


朝練とは朝の部活練習のことで、任意ではあるが、多くの部活が朝練を行っている。

部活の練習には顧問が付き添わねばならないので、顧問が各練習場所に行く。


しかし、朝の忙しい時間ということもあり、朝練に付き添えない教員もいる。

私は、朝練自体に疑問を感じていること、そして朝は授業準備に充てたいので、頑として朝練には行かないようにしている。


他の教員がいそいそと朝練に行く中、私は自席で準備をすすめる。



◎ 職員室の放課後の雰囲気。


6時間目が終わり、16:30ごろ。


教員の勤務時間が終わるころ、部活の活動時間が始まる。

担任は一日の出席簿をまとめ、学級の提出物をチェックする。

授業の提出物のチェックもあり、また明日の授業準備もある。


さらには校務分掌の仕事もこなさねばならない。


ちなみに、この時点ですでに勤務時間はおわっている。


そんな中、他の教員はいそいそと部活の指導に行く。

部活の指導は任意なのだが、職員室の雰囲気がそれを許さなくする。


以前、朝練にも放課後の練習にも、まったく部活の指導に行かなかった時期が半年ほどあった。

どこまで部活の指導に行かないでおれるのかを試したかったからだ。

その私の状態を見たベテラン教員は、私を呼んでこう言った。


「君は朝練の時間も、放課後の部活の時間も、職員室でくすぶっているね。若いんだから、職員室にいないで、部活の指導に行きなさい」

と。


そのときに、「これは、なんだか根本的に不適切な発言だ」

と直感で感じた。


私は、職員室でくすぶっているのではない。

本務を、本来の仕事を全うしているだけなのだ。


しかも、どちらも勤務時間外なのである。

誰に何を言われる筋合いも、義理もない。


それくらい部活はあいまいな存在なのだ。

あいまいな存在ゆえに、あいまいなアドバイスを頂けたりする。これはもちろん皮肉だが。


授業準備をほっぽり出して、部活に行くことが全てではない。

職員室でくすぶっていると捉えられてしまう授業準備こそ、大切なことであり、基本なのだ。


本当の意味でくすぶっているのは、どっちなんだ。

今日も私の思いは、誰にも言えないまま、一人きりの頭の中で不完全燃焼であり、自宅でくすぶり続けるのであった。



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