ご無沙汰しております。

みなさま、ゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか?

私はというと、4連休は2日間を試合で過ごし、残りの2日間を休みとして過ごしました。

試合の2日間は両方とも、朝から夕まで拘束されるタイプの試合だったので、非常に疲れました。

疲れたので、ブログからも距離をとっておりました。


たくさんのコメントありがとうございます。

前回の記事へのコメントも100を超え、様々な意見が届きました。

最近目につくのは同業者の方で、部活に疑問を抱えた結果としてこちらのブログにたどり着いたという書き込みです。

部活について悩み、そしてどうしたらいいか分からずにネット検索した結果、こちらに到着された方が多いようです。

そういった方の、少しでも心のよりどころとなってくれればいいと思います。


また、雑誌『AERA』の来週号で、アスリート為末大さんの連載が始まります。

その内容の第一弾は、「部活動顧問者はどこまで指導のために犠牲にならなければならないか」ということです。

このブログについてツイッター等で意見を述べられ、それを問題視されている為末さんとそれにまつわる他者の意見がどう展開されていくか、興味深いものがあります。

ぜひ、ご一読ください。


さて、試合で2日間過ごした私ですが、その中で考えたことは、「日本人特有の慣れあいという文化」についてです。

試合会場では、白熱の試合が展開され、スピーディーな審判のジャッジ、飛び交う保護者の歓声、汗ほとばしらせる生徒の姿がありました。

まさに青春。エネルギッシュでパワフルな日常の風景があったのです。


一方、ステージ上につくられた顧問の席。

長机とパイプいすだけの簡素な席ですが、朝から昼、そして昼過ぎを迎えると、顧問の中でも居眠りが目立ち始めます。

いかに熱心な顧問でもうつらうつら。眠りの世界を彷徨いながら、自分の審判の出番や、自分のチームの試合になると元気に飛び出していきます。

また、ステージの机上において、せっせと自分の教科のプリントチェックをする顧問もいました。

丸付けかノートチェックかは分かりませんが、時間の有効活用とばかりに一心不乱に作業を進めていました。


私はその様子を横目で見ながら、「そんなに大変なら、なぜ顧問を続けるんだ」という疑問を抱かずにはいられませんでした。

どちらの顧問とも、私より一回り年上の、中堅の教員でした。


そこで私の頭にふと浮かんだのが「日本人特有の慣れあいという文化」という言葉でした。

以前にも記述したテレビドラマ、『リーガルハイ』。

その中で、堺雅人さん演じる古美門(こみかど)弁護士の長台詞があります。

この場面は、企業の工場建設により公害で村の自然を汚された絹美村(きぬみむら)が公害訴訟を起こすことになり、古美門弁護士が弁護をすることになった回のことです。

絹美村の村人たちは最初は躍起になって訴訟に取り組もうとするのですが、企業から少額の示談金や交渉条件をつけられ、また企業の村人との「絆」を見せつけられるにつれ、訴訟をとりやめると発言する場面です。

まずは、ご覧ください。




古美門弁護士は辛辣かつ的確な指摘で、村人を叱咤します。

つまり「慣れあいに誤魔化されるんじゃない、絆ではない、金が必要なのだ」と。


最初は単なるドラマとして、一視聴者としてしか見ていませんでした。

しかし部活について考えていくにつれ、私はこれが、どうも教員にも相通じるところがあるのではないかと感じてしまうようになったのです。


「聖職者なのだから」、「子どものためなのだから」。そういった「絆」を堅持することを強要され、慣れあいの文化のもと、部活動を継続してきたという歴史につながるのではないかと。


ステージ上で眠ってしまっていた顧問も、自分の教科のプリントチェックをする顧問も、頭の中では部活への違和感があるはずなのです。

でも、長い間、無報酬や低報酬で飼いならされてきた結果、「慣れあい」で部活を持っているのではないかと。

その結果、かくも「ダニのような」思考力の低下のスパイラルに陥ってしまっているのではないかと。


私は、どう肯定的にとらえても、部活動の制度自体にはおかしさしか感じません。

教育委員会が教員の善意に甘えていること。そして「自ら飼いならされにいっている」教員の有象無象の姿。


私の職場のベテランの教員に言わせれば、部活動の指導は、生徒指導に必要不可欠なものらしいのです。

ですから、当然教員にも部活動の指導の力は必要不可欠な能力なのだそうです。


そのところが納得できない時点で、私は職場にいることさえ拒否されている気が、改めてしました。


今後の自分の身の振り方を、管理職に相談したいと思います。

ご意見、ご感想等、お聞かせ願います。


追伸、コメントはすべてしっかりと目を通しております。

コメント返しを少しずつしていく予定です。


お身体、お心、ご自愛ください。


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