慣れあい から あきらめ へ。

最近、コメントをいただく方の中でも、保護者の視点から部活動をしてほしい、部活動は教員としてするべきだという意見が目立ちます。

そして、職業選択の自由を使って、他の職業に就いた方がいいのではないですか、と諭すコメントをする方も少なからずいらっしゃいます。

さらには、部活にやる気がないのであれば、やる気のある方に教諭の枠を譲ったほうがいいのではないですか、という意見まであります。

今まで自分なりに建設的に、このブログに記してきたにも関わらず、このような書き込みが多いです。

保護者の意見の全てではないにしろ、これがこの国の保護者の大多数の意見なのかもしれません。

また、同僚であるはずの、教員の意見なのかもしれません。


そりゃそうでしょう。

教員の退勤時間は17時前後であるにもかかわらず、生徒を19時まで拘束するのですから。

だれも教員に勤務時間が存在することさえ気づかないでしょう。


また、校長が土日の部活を推奨する動きさえある中で、土日のどちらかは休みにしなければならないという地方自治体共通の取り組みを知ることさえないのでしょう。

生徒の要望、保護者の期待、地域の目。

それらを意識した結果、管理職は部活の実態を周知するという義務を放置しているのです。

そしてその結果として、特に若手教員は部活に振り回されているのです。


書き込みにも見られますが、「部活は断ればいいのです。断固拒否し、自分の主義主張を貫くのです」のような意見があります。

ただし、若手教員からすると、これは現実問題としては厳しいのです。

周囲の考え、職場の空気、それらを考えると新しい職場に行く度に部活を断る主張を繰り返すのは、現実的ではないように思えます。

現に、私には無理でしたし、同じ悩みを抱える同業者の方も、できるのだったらとっくにやっています。


では、どうすればいいのか。

ここからは私個人の意見になります。私見ですから、どう思われても一向に構いません。


〇 部活動の指導を中学校教員の実質上の勤務ととらえ、それを遂行しなければならない環境にあること。そしてそれを教員として認めざるを得ないこと。

〇 部活動の指導はすべての教員で賄わなければならないことが多く、指導をすることを拒否することは実質としてできないこと。

〇 管理職は労働者としてきちんと休むように通達してくるが、それは言葉の上だけのことであり、それ以上のケアをしてくれないこと。

〇 保護者は法律上・制度上の部活動についてきちんと知る人は少なく、生徒の要望を重視して自分たちの希望を押し付けてくることが多いこと。

〇 教員にもいろいろなタイプがあるが、「部活動の指導をやりたい人」が現場での「声が大きい人」であり、部活の指導をできる人=仕事ができる教員、という認識が教員間にも保護者間にも根付いていること。

〇 本来の勤務である教科指導や生徒指導を行うために教員は存在するのであるが、部活動を指導したいがために教員になったという人も少なからず存在すること。

◎ 上記の6つの点は、日本全国において全て当てはまるとは言わないが、多かれ少なかれ共通の事項と言えること。そして、悲しいことにこの現状はすぐには改善される見込みがないこと。


これらを鑑みると、私個人の動きでは、そして短期間の動きだけでは、部活全体のことを変えることは不可能と言えるでしょう。

そして私個人の人生、教員人生を賭して部活変革に動けば少しは変わるのかもしれませんが、私にはそこまでの気概はないこと。


総合的に考えて、私は中学校教員として働くことをあきらめる選択肢を選ばなければならないようです。


最近、部活についていろいろ考えても仕方ないような気が強くするのです。

だから、私が今思っているのは以下のようなことなのです。


この1年間をなんとか乗り切ること、そしてそれからは深く考えずに小学校教員の道を邁進すること。

そして、自分の人生を充実させること。

勤務時間を大幅にオーバーすることなく帰り(小学校も大変なのは重々承知ですが)、家事や育児、自分の趣味や余暇を楽しむこと。

どなたかの書き込みにもありましたが、19時からのニュースを見ながら晩御飯を食べるといった普通の幸せを実感すること。

土日はきちんと休み、仕事とプライベートの別を付けること。


これが私の望むことであり、それ以外にはありません。

世間の常識である、「当たり前の暮らし」を望んではいけないのが中学校教員だと実感しました。


この1年ほど、部活について悩み考えてきたつもりでしたが、結論はこんな呆気ないものでした。


つまるところ、世間的にも文科省的にも管理職的にも保護者的にも地域的にも、中学校教員に求めているところは、「全ては生徒のために」自分のプライベートを犠牲にし、自分の家族や子どもよりも生徒を大切にし、文句を言わず、労働環境にも疑問を持たない、至極従順な人間だということです。

そして、部活の現状に疑問を持つような人間、つまりやる気のない教員の代わりはいくらでもいるんだという、ブラック企業に似たり寄ったりの、ドライな考えも蔓延しているようです。


私はしばらく考えることをやめようと思います。

考えることをやめ、行動することにしようと思います。

つまり、小学校教員の道を探ることです。

具体的に動いていきます。

深く考えると、中学校教員への未練が後からあとから湧いてくるものですから。


この記事によって、多くの方の憐れみを請おうという魂胆はありません。

ただ、部活の現状によって、こういった落とし穴に落ちてしまう教員もいることを知っていただきたかったのです。


私の落ちた落とし穴を掘ったのは一体誰なんでしょう?


本来は素晴らしいはずの活動である部活制度の整備を放置した誰かなのでしょうか?

制度上の不備に気づかないふりをして部活に没頭した教員の諸先輩方なのでしょうか?

部活をするために教員になった純朴な若手教員なのでしょうか?

我が子を大切にしたいがために、教員に部活の指導を強いる保護者なのでしょうか?

部活動のメリットばかりを強調し、デメリットを伝えないマスコミなのでしょうか?

落とし穴に気づきながらも、自ら動こうとはしない私なのでしょうか?


もやもやします。いらいらします。

このもやもやもいらいらも、すべて背負って落とし穴を進んでいこうと思います。


一つだけ願いが叶うならば。

この落とし穴の先に、明るい未来が待っていますように。

私の選択が、私にとって間違った選択でありませんように。


昔話「おむすびころりん」のように、落とし穴の先に一発逆転が待っているとは考えにくいですが、それでも悔いのない生き方をしたいと思っています。


PS.次回は部活と距離を置いた記事を書こうと思います。

例えば、中学校教員の日常における、楽しかったできごとなどを。

記事のリクエストなどあれば、どうぞコメントにてお寄せいただくと助かります。


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