酷暑の候、皆様お元気でいらっしゃいますか。

お久しぶりです。

夏の中総体も一区切りし、夏休みに入ったブログ主です。

一か月ほどブログを放置しておりました。すみません。


私の方はと言えば、「部活大好き教師」を念頭に置き、ごちゃごちゃ考えずに部活に没頭してみました。

他の部活ばりに活動してみた結果、35連勤という、ワタミもびっくりな結果になってしまいました。

土日土日土日・・・すべての休みが部活に変わっていきました。


身体を張っての人体実験とばかりに、躍起になって部活に取り組んでみました。どうせ中学校教諭もラストイヤーにしようと思っていますし。


生徒は引退のかかった試合に向け、必死に努力をしました。それはそれは涙ぐましいものでした。

そして本番。生徒たちは今ある力の全てを出し切り、最高の試合をすることができました。

生徒も保護者も涙涙。感動の空間が形作られたのを覚えています。


そして生徒たちは部活から引退してきました。

最後のスピーチも涙に次ぐ涙。それはそれは感動的な出来事でした。

かく言う私も、生徒たちの引退に際して、涙を禁じえませんでした。

今まで生徒と過ごした濃密な時間、触れ合った瞬間、そして数々のドラマたち・・・。

そうして、中総体の幕はそっと閉じたのでした。


ここまで書くと部活動擁護派の核弾頭のように思われるかも知れませんが、前述のように私は中学校教員最後の年を使って、実験をしてみたのです。

つまり、管理職の言うように「生徒のために」部活をやり続け、連勤を重ねていくと教師はどうなるか、という実験です。


35連勤をめでたく達成した私ですが、14連勤を超えたころ、身体が悲鳴を上げ始めました。

一週間の激務が終わっても、土日の部活が待っている。

なんとかかんとか土日の部活を終えると、月曜の一時間目が待っている。

当然、授業研究も間に合っていない。だから、日曜日に授業研究をする。

家に帰るとたたまれていない洗濯物の山が待っている。

食事は毎日のようにコンビニ弁当ばかりである。


このサイクルを4回やりました。

症状はと言えば、目は常に充血し、頭は部活のことでいっぱいいっぱい。

首筋に帯状疱疹ができ、ストレスでイライラが止まらない。

イライラのせいか、お酒を飲む機会が増えていきました。


土日がなく、休日に身動きが取れないと、このような症状が出るということがわかりました。

本物の「部活大好き教師」であれば、このサイクルは苦でもなんでもないのでしょうが。

このサイクルをこれから定年まで続けるかと思うと、心底ぞっとするのです。

そして、このサイクルを当たり前として受け止め、嬉々として土日に出ていく他の顧問を見ていると、さらに心底ぞっとするのでした。


一学期を終え、個人的に授業のアンケートを生徒にお願いしました。

すると、生徒からの評価はとても高いものでした。

これも時間をかけて授業研究をした成果だと嬉しくなりました。

「先生の授業は分りやすいです」、「楽しく授業をしてくれてありがとうございました」などといった感想を読むと、教師冥利に尽きるというものです。


ですから。だからこそ。

部活に足を引っ張られたくないと気持ちの再確認をするのでした。


しかし、前から言うように部活を拒否できない環境に私はいます。

拒否してボイコットすればいいというコメントが多々ありますが、それは現実的には不可能です。

管理職が全員顧問制を今後も継続していくと宣言しているのですから。

管理職が部活の活躍を心待ちにし、そして部活が活発になるよう動いているのですから。


今後のことも考えたら、部活顧問を拒否するという選択肢は私にはありません。

部活が不条理であり顧問をしないという自分の意志を貫くことも大切ですが、職場の人間関係が良好であることも私にはとても大切なことなのです。


しかし、その二つを両立できる環境が今の公立中学校にはありません。

だから、私はやめるのです。


ちなみに、今年は小学校の教員採用試験は受けていません。

授業研究に、部活動に、校務分掌に忙しく、受ける暇がありませんでした。

来年度は講師をしなffがら小学校の採用試験を受けるか、それとも講師をせずに勉強に集中するかを考え中です。


諸々のことを考えると、私のような人間は中学校の現場にはそぐわないのです。

何周も何周も頭の中を駆け巡って考えた結論がこれです。


中学校の管理職が欲しているのは「授業研究はだいたいにして、土日の部活も厭わず、文句も言わず、生徒のために奉仕精神をもって動ける教員」だということです。

その際、「勤務条件について一切の疑念を持たずに、誠心誠意生徒ために尽くす」ことが必須です。

さらに「自分の休日を返上し、いわゆる人間らしいライフサイクルも放棄する気概」が前提となっています。

これらを管理職らしく説明することはせず、権威で押し付けてくるのが今の中学校です。


今の私に、職場で抗う気力はありません。

あとは、現役中学校教諭が部活を理由にして小学校教諭になったという事実を残すのみです。

それが私に最後に残された反抗の手段なのかもしれません。


「生徒のために」と動く教員ですが、「自分のために」教員をやめることになろうとは思ってもみませんでした。

こんなに皮肉な結論が待っていようとは思いませんでした。

大学生のころの自分に会えるならば、きっといいアドバイスができることでしょう。


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