初夏の緑まぶしい今日この頃いかがおすごしですか。

だいぶブログの更新も滞っておりましたので、そろそろ更新したいと思います。


先日、文部科学省に電話で問い合わせをしました。

その内容は、「部活動は教員の職務なのか」ということです。


恐る恐る電話をして要件を伝えると、部活動の担当の部署につながりました。

そこで私は教員における部活動は職務なのかということを聞きました。


以下、文部科学省の方の発言の概要です。


「校長は勤務時間内であれば、部活動を該当職員に職務命令としてさせることができる」

「勤務時間外や土日祝日の部活動については、職務命令を出すことはできない」

ということでした。


あくまで淡々と、冷静に説明してくださいました。

そこで私は教員の現状に基づき、以下のような質問をしました。

「仮に17:00に勤務時間が終了するとして、部活動の開始時間は16:30とすると部活動が30分程度となり、成り立たない」

「退勤時間が仮に17:00であったとしても部活の終了時刻は19:00などに設定されていることが多い」

「これらの場合、部活動においては勤務時間を超過した活動が前提となっていて、それはおかしいのではないか」


すると文部科学省の職員は

「勤務時間内は職務命令を出すことができる。勤務時間外や土日はできない」

という旨の発言を繰り返しました。


そして、

「部活動について、全員顧問制度である必要はない」

「細かな時間の設定や顧問制度をどうするかは、現場の管理職の裁量による」

ということも仰いました。


今までの確認通り、勤務時間である or 勤務時間でない ことが部活を考えるうえで重要のようです。


そして全員顧問制度についても、なんら法的根拠がないことが分かりました。


話は変わり、ゴールデンウィークの真っただ中ですね。

部活でお忙しい先生方、どうぞお体にはお気を付けください。

そして生徒の皆さんも、熱中症などには十分に留意して活動してくださいね。

なにごとも体が資本です。ご自愛ください。


私はしばしの休日を自分の時間として過ごし、部活についても様々な思いをめぐらせているところです。


最近、高速道路のサービスエリアに立ち寄る機会がありました。

そこでは、「 〇〇中学△△部 」 ・ 「 ☆☆高校▼▼部 」といった貸切バスやマイクロバスがたくさん止まっていました。

さらには揃いのジャージを着た生徒たちの姿も。

朝早い時間帯だったので、引率の先生のご苦労も大変なものがあるだろうと推察しながら見ておりました。


また先日家庭訪問がありました。

そこで保護者の方と部活動の話になり、ゴールデンウィーク5連休の予定をうかがいました。


すると、

「途中の一日だけお休みで、残りの4日間は試合と練習なんですよ」

と話されていました。


これが日本の部活動の現状です。

良きにつけ悪しきにつけ、連休やゴールデンウィークには可能な限り部活の練習をする。

練習や試合に打ち込むのは良いこと、部活を休むのは悪いこと。

地域差も大きいこととは思いますが、少なくともそういう風潮は大いにある。

家庭での団欒や自分の時間をもつことについては、あまり考えられていない。


そして、部活についていろんな保護者がいらっしゃることも、よくよく存じ上げております。

保護者タイプA
「うちの部活の顧問は、なかなか土日に試合を組んでくれないんですよ。勝つために休みなく試合を組んでほしいのに!」

保護者タイプB
「部活はほどほどでいいです。毎週土日の試合で送迎するのも大変だし・・・。家庭での仕事もあるのに、忙しさが増える・・・」

のように。


どちらの保護者のタイプも、きっとそれぞれの部においていらっしゃることでしょう。

ただし、保護者の中でも声が大きく、保護者集団の中で中核をなすのは、タイプAのような保護者でしょう。

そしてそれに異論を唱えるのは悪という風潮・空気・伝統。


様々な価値観をお持ちの保護者の意見を一つに集約し、それぞれに不満が出ないようにするのは、実質上無理なことです。


部活動の現状、そして保護者の方々の様々な考え方を思うと、私には部活動を担当することが吉ではないと言わざるを得ません。

無理なものは無理、おかしいものはおかしいと、声を上げるスタンスを変えないことが必要だと再認識しました。


今後は、個人的に部活の顧問を拒否することのみでなく、どうやったらより多くの教員に部活動をする or しない という選択肢ができるかを考えていきます。

また、教諭のみでなく講師の立場の先生方のことも考えねばなりません。

その話は、また今度ということで。


連休も折り返し地点。

「もう連休は半分しかないの?」ではなくて「また連休は半分も残ってるんだ」と考えること。

気持ちだけでも明るくいきましょうね。


ではまた次回です。

ブログの記事のリクエストがあれば、嬉しいです。