七月も終わりに近づいてきた今日この頃。

お元気でいらっしゃることと思います。

夏休みに入り、同業者の方・生徒の皆さんは学期中とは違う日々をお過ごしでしょう。


部活について、生徒からの視点で書いてほしいというリクエストがありましたので、書いてみようと思います。

なんでも二元論で進めるのは好きではないのですが、まずは生徒から見た、生徒が部活をすることによって生じるメリット・デメリットについて記述します。



生徒が部活をやるメリット


① 同じスポーツや文化活動をする仲間づくりができる

② 放課後や土日の時間を学校に拘束されるので、非行に走ることがない

③ 高校受験の際の調査書に、部活についての記述が載る

④ 体力や集中力が身につき、学習とは違う成長をすることができる



生徒が部活をやるデメリット

① 部活内でトラブルがあった場合、その影響が学校生活に直結する

② 部活に大きく時間を割かなければならず、家庭での時間がとれない

③ 顧問が指導についていない場合も多く、ケガなどが起きる可能性がある

④ 部活によって体力が削られてしまい、授業中などの学習に支障が出る



簡潔に書くと上記のようになるでしょうか。

生徒が部活をすることによるメリットは大きいものがあると思います。

特に①の仲間作りや④の体力・精神力を鍛えることは、思春期の生徒にとっては有効でしょう。

ただし、②の非行防止になるという観点は、疑問が残ります。

昔から学校内ではささやかれている常套句なのですが、本当に非行防止になるのかは検証の余地があります。

③の高校受験の際の調査書に記載される件ですが、「○○部に所属」という記述は載ったとしても、受験に好影響を与えるのは、一定以上の水準の成績のみです。

たとえば市大会よりも上位の大会に入賞など、でしょうか。


一方、あまり議論されてこなかったのは、生徒が部活をすることによるデメリットについてです。

②や④のように、時間や体力が削られてしまうという内容は、周知の事実だと思います。

朝一番の授業で眠気に負けてしまう生徒を見たことがあります。

また家庭での時間を奪われてしまい、せっかくの長期休暇なのに家族旅行ができないという訴えを聞いたこともあります。

③のケガについては、最近でも痛ましい事故が起きてしまいましたよね・・・。

仮に顧問がついていたとしても起きてしまうかもしれない事故。

今の学校現場では、平日にずっと顧問が指導することは、はっきりいって不可能です。

①は意外な盲点かもしれません。

例えば外部のクラブチームでスポーツを習っている生徒の場合、クラブチームでトラブルがあっても、学校生活自体には支障はありません。

一方、学校内の部活動でトラブルがあった場合、トラブルのメンバーはもちろん学校に所属している生徒になります。

ですから、部活内のトラブル=学校内の人間関係の不和 という図式が成り立ってしまうのではないでしょうか。



こういった「生徒が部活をする際のメリット・デメリット」を知識として頭にいれておき、部活をする or しない という選択肢から自由に選べばいいのではないでしょうか。

どんな中学校にも、「生徒は部活をしなければならないような雰囲気」は少なからずあるとは思います。

ただ、そろそろ、学校の中でも多様な価値観を認めていくべきではないでしょうか。


私は、生徒が部活動を行うことによる良い点について否定するつもりは、さらさらありません。

そして部活動に勤しんでいらっしゃる教員の方々を否定するつもりも、全くありません。


ただ伝えたいのは、さまざまな考え方があって然るべきところであるのにも関わらず、単一の価値観が学校現場を独占してしまっている、ということです。

つまりその単一の価値観とは「部活動はすばらしい、だから生徒も教員もみんなでやるべきだ」ということです。


多くあるメニューの中から、好きなものを選ぶことができるように、学校現場も変わっていかないといけないと思います。

そして、生徒も教員も、自分の手で、自分の考えで、日々の過ごし方を決定できるようにならないといけないと考えます。


価値観を狭めることなく、生徒を育てていけたら。

部活をやる生徒、クラブチームで頑張る生徒、ゆっくり自分の時間を過ごす生徒(そして教員もそうです)。


多様な生き方を認めていくことが、「自分らしさ」を認めることにはつながりはしないでしょうか?



夏真っ盛りへ近づいていっています。

どうかご自愛ください。