教員ですら、部活の異常な現状をまともに考えるものは少ない。

なぜなら部活動が昔から継続的に行われてきた慣例であるからだ。


ベテランはもとより若手まで、【やって当たり前】という固定観念になっている。


本当は給与面・待遇面等で当たり前ではないのだが、この世界では当たり前となっている。


だから保護者にも部活動をやって当たり前という考えが流通している。


教員をサービス業と考えるならば、やって当たり前の部活動をやっていない教員はサービス業失格と捉えるであろう。


実際保護者が部活に対してクレームを言う場面は多い。


☆なんでもっと土日の部活動をしないんですか

☆もっと練習をきちんとやらせてください


逆に

☆なんで日曜にまで部活をやるんですか

と言う種々雑多なクレームが飛び込んでくる。


本来ボランティアである部活であるのに、その本質を知らない保護者が多いのがその原因であろう。

保護者に部活動の本質・性質を伝えるのは教育委員会や管理職なのである。

しかし、その責務を果たしていないのだから怠慢である。


保護者の部活動への要望は様々なものがある。

土日にまでガンガン部活をして欲しいものから、体力づくりとして軽くして欲しいものまで様々。

そのすべての要望をまとめ、かつ円滑に進めていくのは至難の業である。

平日の業務でいっぱいいっぱいになっている。それに加えて土日の部活動が待っている。

しかも保護者はその土日を当たり前と思っている。

当たり前だから教員への当たりもきつくなる。


部活動は何事にも根本の考え方が周知されていないのが問題だ。

そして教員のベテラン世代がこの問題を放置してきたことこそが、最大の悪なのだ。