部活動の顧問決定の過程はあまり知られていない。

一般的に、顧問というのは自分の専門性に関わって決められていると思われている。

確かにそういう場合もある。

しかし万事が万事、そういう場合では無い。

いかによくある顧問決定の過程を述べる。


3月、新年度に向けての会議が行われる時期。

校務分掌や学年担当が決められていく。

その中で部活動担当者が、昨年の部活動担当をもとにして顧問をきめていく。

昨年から引き続き、その顧問をする場合もあるし、新しく次の顧問になることもある。

全員顧問制である本校は、老若男女すべての教員が部活を担当する。

【部活をしたくてたまらない】
【部活を指導するために教員になった】

という教員がいるが、部活に対して積極的なため、希望の部活だろうがそうでなかろうが、土日なく部活にとりくむ。

一方、
【部活の制度に懐疑的な教員】
【学力の方が大切だと考えている教員】
【部活より家庭の方を大切にしている教員】


は、内心部活動をやりたくないが、せざるを得ない状況であり、気持ちを顔に出さず部活動に従事する。

部活動と一口に言っても、毎週土日にある運動部から、週末には全くない文化部まである。

正直、土日に必ずあるサッカー部や野球部より、美術部や○○同好会の方が楽に決まってる。

土日を賭しても、給与はほとんど変わらない。

全員顧問制という表面的には平等の中に、実質的な不平等が潜んでいる。

それでも文句を言わずにやるのが、教員のあるべき姿のようだ。

私は、まっぴらごめんだ。


しかし、やらざるを得ない。周りがそうさせてくれる風潮をもたないからだ。

本来はブログに書き込んでいる場合ではない。

ブログだけではなにも変わらないからだ。

それでも、誰かにこの現実を知ってほしい。

そして、まず、なにかを考えてほしい。

動くのは、それからでも遅くない。