先日、部活動で大会があった。

遠方まで行き、土曜の朝早くから夕方までの試合だった。

会場校の先生がやってきて、審判を軽快にこなす。

試合の合間、何気なくその先生と会話をしていると、その先生は産休明けで、1歳のお子さんがいることがわかった。

その先生は「本音を言うと、こんな部活なんて来ている場合じゃない。家にいて自分の子供の世話をしたい。でも代わりの人がいない。」

と、苦々しい顔で言った。


全てがこんな例ではないが、これもまた部活動の真実ではないか。

土日を使い、よそ様のお子さんを部活動で指導する。

教員は自分の子供よりも、よそ様のお子さんを大切にしなければならないのか。

なぜ自分の子供を大切にして、一緒にいる時間を確保できないのか。


改めて考えてみても、絶対に絶対におかしい。


平日の勤務が大変ではない、とっても暇だ、だから土日にまで仕事をする。

というのならわかる。


しかし、平日も超過勤務をたくさんしている。

学級経営や生徒指導、学級事務や校務分掌を真面目にしっかりこなすと、定時に帰れるということはない。

しかしそれは仕事であるから、労働の対価として給料をいただくのであるから、職務専念義務に従って真面目にやる。


ただ、土日まで自分の時間を食いつぶされ、やりたくもない部活をし、慢性的な疲労感が抜けない。

だから本来の職務である授業がおろそかになる。



私には子供がまだいないが、今の状態だとこの仕事を続ける気はない。

このまま仕事を続けると、子供が大人になった時、絶対に後悔すると考えるからだ。



この問題は労働者の権利というより、人権の範疇と捉えてもいいのではないか。

大袈裟ではなく真剣に考えるべき問題だ。

そんな時代にきている、強くそう思う。


どなたか、こんな考えをお持ちの方はいらっしゃいませんか?