私が部活動に違和感を感じるのは、報酬の面だけではない。

今回は、報酬以外の面の話である。


教師という職業は、まぎれもなく「聖職」である。

まだ何色にも染まっていない子どもを、良き方向へ導く重大な任務を背負っている。


であるからして、教師は子どもに対して、行動面や態度面に細心の注意を払わねばならない。

程度の差はあるだろうが、子どもを無意味に傷つける行動や態度は無用である。


そして、子どもを指導する際の発言についても然りである。


しかし、その発言の質や内容について、治外法権の場所がある。

それが、部活動である。


他校に行って練習試合や公式戦がたくさんあるが、その中で気になる発言が多々ある。


「お前は馬鹿か!」

「お前なんてこの部にはいらないんだよ!」


顔を真っ赤にした部活顧問が、生徒に罵詈雑言を浴びせる。

生徒は真剣な眼差しでそれを聞く。

ときには、生徒は涙を流しながらのこともある。


私はこのシーンが、死ぬほど嫌いだ。


普段の学校生活では、「他人を気遣って発言をしよう」・「周りの人を傷つけないようにしよう」とお題目を上げているにもかかわらず、部活の試合現場では、これが日常茶飯事なのだ。


人権学習なんて、ちゃんちゃらおかしい。

上述したものなど、まだまだ生ぬるいものであり、もっとひどい発言もある。


きっと顧問はこう言うに違いない。

「試合に勝つためには仕方がない」と。


・・・本当にそうか?

そこまでして、普段の学校生活の指導の方針を無視してまで、生徒に暴言をしてまで、勝ちにいかなければならないのか?

部活の本来の目的から逸脱してはいないか?


そして、そういったタイプの顧問ほど、部活にやり甲斐を感じており、試合現場でも偉そうに踏ん反り返っているのである。


正直、もう疲れました。

そんな顧問の先生達を見るのも、そしてそれに付き合って自分もそのスタイルを踏襲するのも。


もう部活はやめてやる。

そのための方法を考える日々です。


PS. 生徒に暴言を吐く部活指導スタイルは、きっと保護者の心象もよくないはず。

どうか、保護者の方々もご意見をお聞かせ下さい。


それとも、こんなことに疑問を抱く私の意識が、「常識」から外れているのでしょうか?


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