先週の土日は試験期間中だったため、部活動がなかった。

つまり純粋な休みとしての休みである。


貴重な休みだった。


朝、なにも考えずにゆっくり寝ていられる。


普通の休みが年に数回しかない。

そう考えたら、この現状が異常だということがお分かりだろう。


土日の部活動さえなければ、といつも思う。

全国の部活動の顧問の方なら、一度は思ったことがあるだろう。


土日の間に季節遅れのコスモスを見て、真っ盛りの紅葉を見て、のんびりと時間を過ごし、これが本来の休みなんだな、と改めて思った。


私が中学校教員をやめなければならないと思った理由はここにある。


つまり、他の部活動大好き教員の方々は、部活動がある土日が日常なのだ。

部活動がない土日は非日常なのだ。

そしてその日常以外は、土日のパターンとして考えられないことなのだ。


非部活動大好き教員の方々は、誰に話しても改善される見込みがないことなので、誰も言わなくなってしまったのだろう。

そして、ズルズルと部活動をやり過ごしてきたのではないか。


今週末で部活動休止期間が終わる。

また部活動のある土日が始まる。


嫌な思いを抱きながらも試合会場に向かわなければならないのだろう。

そして生徒の前では、先生を演じながら、やる気のある顔をしなければならないのだろう。


何が正解で、何が不正解なのか。

この現状に疑問を持つ、それ自体がやったらいけないことなのか。


せめて部活動休止期間が終わるまで、早めに家に帰ろう。

ささやかな、ささやかな願いである。