管理職は一般職員を管理するための役職だ。

つまり、勤務に関する監督をし、その責任を負う役職だ。


現在部活動は、土日休み関係なく行われていることが多い。

年度当初に職員会議が開かれ、全員が顧問を割り当てられることが多い。


部活動担当という校務分掌もあり、その担当者は部活動の管理を行う。


勤務時間は設定されているが、その時間外に部活動の終了時刻が決められている。


つまり、部活動はボランティアと口では言いながら、実質上は間違いなく勤務なのである。


実質上は勤務なのに、土日の部活動に管理職などが来たためしがない。

実質上は勤務であるが、土日の管理は管理職はしないのだ。


生徒に万が一の大きな怪我があったとしても、その責任は管理職はとってはくれない。


ここがとっても狡猾なところなのだ。


実質上勤務だが、制度上勤務ではない。

勤務ではないから、顧問が自分の意思によってやっている部活ということになる。

であるからして、管理職が管理責任を問われないということだ。


こうやって論理的に考えていくと、今の部活動制度がおかしいことがよくわかる。


結局は行き当たりばったりの、なあなあの、昔ながらの制度が未だに脈々と受け継がれているのである。


管理職は見て見ぬふりだ。

そして、疲弊していく教員たちに「なるべく早く帰宅しなさい」と促すのだ。


その気持ちはありがたいが、物理的に不可能だ。

何せ土日がないのだから。

土日にできない仕事を、平日でさばかなければならないのだ。


管理職にそういういたわりの気持ちがあるならば、制度を変えてほしい。

それが本当の意味での私たちへのいたわりの行動だ。


この制度がおそらく全国的に継続されているのだから、末恐ろしい国ということになる。