日本のマスコミはやたらと部活推進派である。


高校の野球部、つまり甲子園は言わずもがなである。

サッカーにしても、やたらテレビで熱をあおる。

吹奏楽部やマーチングバンドにしても、テレビ番組で密着してまで熱をあおるあおる。

さらにはロボット甲子園や書道パフォーマンス、百人一首やダンスなどなど、その数は枚挙にいとまがない。


確かに、若者が青春を謳歌し、全身全霊をかたむける姿は感動を呼ぶ。

そして、人々を勇気づけ、国民の活力になる。


それは分かる。

重々分かる。


むしろ、私はベタな若者の青春ストーリーを好きな方である。

映画「ピンポン」や漫画「スラムダンク」など大好きである。


しかし、である。


マスコミは部活のプラスの部分のみを映し出すことばかりする。


「若者はこんなに部活に燃えているんですよ」

「学校をあげて、国をあげて、部活に燃えているんですよ」

といった具合だ。


マスコミは、盛り上がる対象があればそれでいいのだ。


私が要望するのは、部活の問題点も同様にマスコミに取り上げてほしいということだ。


若者が青春を捧げることができている裏には、教員の時間も捧げているということ。

教員の中には、自ら進んで自分の時間を捧げることが嫌な教員もいること。

さらに、教員の中には、部活が原因で心の病になったり、離婚したり、夫婦不和になったりした人も、少なからずいるということ。


そういった、部活の負の側面には、ほとんど触れてくれない。

だから、学校の教員のすべてが、諸手をあげて部活に賛同しているという都市伝説を生んでいるのだ。


もっと、みなさん、現実を見てほしい。

土日が来るたびに憂鬱になる教員もいるんです。

できれば、やりたくないんです。

でも、やらざるを得ないんです。


そして、それが原因で、転職を考え始めている教員もいるんです。

私です。


マスコミのみなさん、このブログに気付いたら、少しでも「こりゃいかんぞ」と思ってください。

現状を知ってもらえることが、今後を変えるかもしれない。