いよいよ始業式が終わり、新年度が開幕しました。

私は新しいクラスに向かい、希望にあふれる生徒の瞳を見て、気持ちを新たにしました。

しっかりと子どもを育て、また一緒に育っていこうと思います。


年度末から新年度にかけて忙しかったこともあり、ブログを更新することができませんでした。

たくさんのコメントありがとうございます。

全てのコメントには目を通しました。返信は追々できたらいいなと考えています。


さて、前回の記事で部活動の顧問を断る決意を固め、その行動にでることを記しました。

そして実際にどうなったのか、その一部始終を記事にしたいと思います。


新年度が始まる前、部活動の分掌担当者が私の元へきて、「部活の顧問は何をされますか?」と聞いてきました。

私は「今年は辞退します」と伝えました。紙面にも書き、明確にその意志を伝えました。

部活動担当者は困った顔をして、「先生が昨年度と同じ部活をしないと、すべての枠がうまらないんですよ」と言いました。

そして、他の部活動の顧問決定も難航しているということを聞きました。

それでも私は初志貫徹、今年は学習に専念することを告げ、顧問をしないことを再度告げました。


数日後、新年度の職員会議が開かれました。

たくさんの分掌の計画案が出される中、部活動の顧問担当者の提案もありました。

そこには私の名前が、昨年度と同様の部活の顧問に決定したことが書かれてありました。


会議は着々と進行し、部活動担当者が顧問の全容を伝え、着席しました。

その後、管理職が立ち上がり、「今年はこの顧問のメンバーでいきたいと思います。善意でやってもらっていることは重々わかっていますが、子どもたちのためによろしくお願いします」と言いました。

そして管理職は「あくまでボランティアということを考えて、土日のどちらかは原則として部活を休むようにしてください」と付け加えました。


最後に、何気ない口調で管理職は切り出しました。

「また、今年度から平日の部活顧問への補助費は完全に無くなりました。その代わりと言ってはなんですが、土日の特殊勤務の額が上がることになりました」

と付け加え、着席しました。


私はいろいろなことに疑問符が浮かび、納得できないことだらけで、全身が震える思いがしました。


一つは、希望していない部活の顧問に決定していたこと。

二つは、平日の補助費が完全にカットになるのに、今ごろになって周知しようとしたこと。

三つは、土日のどちらかは休むようにということなのに、土日の部活の額が上がっていること。


そのまま部活動の顧問の提案がスルーされそうな空気があったので、私は意を決して挙手をし、質問をしました。

「平日の補助費が完全にカットになったのはどういった経緯があったからでしょうか」と。

管理職は「他の団体からの指摘があったからカットになった」と答えました。


さらに私は「実質ではボランティアであるにもかかわらず、サービス残業を強いられ、部活終了時間まで帰宅することができない。これはおかしいのではないか」と質問しました。

管理職は「ボランティアであるのは重々分かっているが、子どもたちのためにやってほしい」と答えました。


私はなおも食い下がり、「口に出すことさえも憚られるような状態にあるが、やりたくもないのに顧問になっている人がいる。全員で顧問を担当する制度は見直すべきではないか」と質問しました。

管理職は「たくさん部活がある中、全員で顧問を担当することによって休日を取りながら運営ができる。一部ではなく、全員で顧問を担当することに意味がある。今後も全員で顧問を担当する制度を継続していく」と答えました。


私はここで力尽きました。

みなさん、約束が守れなくてごめんなさい。

私は今年度も部活の顧問を担当することに決定しました。


私は職員会議において、自分なりに多くの質問をしました。

物音一つしない殺伐とした空気の中、手足が痺れるような思いをしながら。

だけれども、同調者はただの一人もいませんでした。

他の方々の表情を窺い知る余裕はありませんでしたが、きっと異端者を見るような視線が多かったのでしょう。


残念ですが、私一人の力ではここまでが限界でした。

私の職場においては、私と同じ考えの方はいませんでした(もしくは、いるにはいるがその存在を消している)。

重ね重ね、宣言を果たせなかったこと、無念に思います。


その日、その職員会議を終え、すべての力を使い果たしたようにぐったりとしました。

これ以上頑張ったとしても無意味だと悟ったからです。


以上の経緯から、少なくとも私の職場の環境では、今後も部活顧問を回避する術は見当たりません。

部活の制度が変わるのも、5年や10年といった短いスパンでは100パーセント不可能だということも痛いほどわかりました。

その長い間、休日をとれず、また本務である授業研究に力を入れられないのはとても苦しいものです。


今後の私の身の振り方ですが、改めて小学校の教員になろうと決めました。

今から教員採用試験の勉強を開始し、試験を受けます。

そして来年度からは小学校の教員として、子どもたちの成長に携わりたいと考えています。

初等段階の教育が重要なことは前から考えていましたし、そこから見える風景もまた違うものがあると考えています。

たくさんの苦難があると思いますが、自分の決めた道を進んでいきます。


建設的な意見をくださる方、客観的な意見をくださる方、今後の教育界をどうしていったらいいか意見をくださる方、たくさんのコメントを寄せてくださいます。

だけれども、私には部活動の制度全てを変えていこうというバイタリティはありません。

自分の生き方を自分で選択したい、それだけの一個人でしかありません。

卑怯者だと罵っていただいても構わない。何も行動していないじゃないかと非難していただいても構わない。

これが私のできることです。


たくさん部活について考え、悩んで、学んで、そしてまた考える日々が続きました。

しかし、私のそんな日々も一区切りです。

たくさんたくさん悩んで出した結論です。もうその決定が揺らがないようにします。


そしてこの一年間は部活を担当することになったわけですから、土日の片方を必ず休みにすること、また余暇とのバランスを大切にすることを心がけ、支障のないように運営をしたいと思います。

私と子どもたちの身体と心が病んでいかないように、あくまで健全な運営をしたいと思います。

周りの風潮に流されることなく。自分は自分らしく。


これが現状です。


今回の記事にも賛否両論あると思います。

いや、今回の私の結果については、否定的な意見が多いでしょう。

もっと違う角度から行動することができたんだ、と。


いつものように、お考え、お聞かせ願います。


また、近いうちに記事を更新します。

できれば、生徒との明るい話題で。


季節の変わり目、みなさまどうぞご自愛ください。


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