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春が近づき、桜の開花も待ち遠しくなってきました。

学校現場ではそろそろ修了式。いよいよ年度が終わろうとしています。


教師の方々は、あとは通知表を残すのみ。

そして指導要録などの公簿の提出ですよね。

私はなんとか全てを終わらせました。自分で自分を褒めたい(笑)。


もう数日で、いま担任している生徒たちとの生活も終わりです。

本当にたくさんの色々な出来事がありました。

嬉しかったこと、楽しかったこと。

悲しかったこと、悔しかったこと。

生徒の成長、優しさを垣間見た瞬間。

生徒どうしのトラブル、真意が伝わらないもどかしさ。

それらを共有しながら、生徒たちと私は一年間を過ごしてきました。


この仕事をしていて思うのは、生徒たちの成長と自分の成長が密接に関係していること。

お互いに見つめあい支えあいながら前進をしていく喜びを味わえること。

それこそが教師としての仕事の醍醐味ではないでしょうか。


担任していて職業病ともいえるのは、寝ているときに生徒が夢に出てくることです。

「◯◯くん」などと寝言で声に出して目が覚めてしまった瞬間など、一人で苦笑するばかりです。

そんな担任生活も終わり。

ホッとする一方で、心から寂しくもあり、複雑な心境です。


いつも思うのは『春』は不安定な季節だということです。

生徒にとっても今まで名づけられていた「△年生」という看板がなくなり、新たな学年に進む。

教師にとっても今まで名づけられた「□組担任」という看板がなくなり新たなクラスへいく。

季節自体はとてもおだやかでうららかなのですが、心中はおだやかではない。

そういう意味で不安定な『春』は、季節として落ち着かないのです。


閑話休題。


今年度、私は密かにある記録を達成しました。

それは土日に学校に一回も行っていないことです。


昨年の4月に部活顧問を拒否してから、一度も週末に学校に行っていません。

同業者なら分かっていただけると思うのですが、定期テストの作成・採点業務は当然勤務時間内には終わりません。

さらには学期末の成績提出、通知表の所見の記入、指導要録の作成などもとても時間のかかるものです。

ですから、今年はなるべく勤務時間内におさめるべく、能率的な仕事を心がけました。

能率に関する書籍も読み、実行した結果、土日に学校に行くことなく仕事を進めることができました。


これ、実は結構すごいことなのではないかと思っています。

たまにブログへのコメントで

「ブログの記事を書いている暇があるんだろ?忙しくないじゃないか」

という的外れな批判をされる方がいらっしゃいますが、時間が有り余っているわけではありません。

多忙な中に、時間を作っているのです。悪しからず。


よくよく考えたら、年間を通して土日に仕事場に行かないことが珍しいと言っていること自体がおかしいともいえます。

本来の休養日に仕事場に行かねばならない。行かねば仕事が終わらない。

学校現場の抱える大きな矛盾の一つだと思います。


以前は土日ともに部活がびっしり入っており、場合によっては両方とも一日中試合があることもありました。

チームの指導をし、試合の作戦を出し、審判で走り回り、保護者の対応もする。

さらには試合会場が遠隔地である場合、移動にも時間がかかる。

そして土日を終えると、通常の月曜日がやってくる。

そのときには月曜日の朝が一番体力的にも精神的にも辛かったのを覚えています。

目が充血し、とにかく眠い。


また本来ばっちりできていなければならない授業準備が不十分なこともある。

そしてそんな自分を不甲斐なく思い、授業にも自信が持てなくなる。

負のループが際限なく続いていく思いでした。


今年度は部活をしていないこともあり、しっかりとした正のループを描けています。

勤務時間外の放課後の部活がない → 日々の仕事をきっちり終わらせられる
土日の部活がない            → 休養がとれ、メンタルにも余裕が生まれる。

当たり前なのですが、土日に普通に休めるメリットは大きいのです。


そして時間をかけた授業準備は生徒にも好評でした。

特に今年は、授業の導入を工夫し、満足いくものができたと自負しています。

生徒の興味関心に合わせ、取り組みたくなるようなものを視覚的に提示する。

生徒からも好評の旨のアンケートが得られましたし、「真由子先生の授業がいい」と来年度からの担当を希望する声も聞かれました。

手前味噌と言われればそれまでですが、自分の授業に自信を持つことは悪いことではないと思っています。


部活を土日もやりながら、授業もばっちりされ、さらには生徒指導もお任せ、という先生も中にはいらっしゃいます。

心から敬意を表しますし、憧れます。

ただ、万人が万人、そういうスーパーマンにはなれないんですよね。

凡人には凡人なりの戦い方があります。

そのための凡庸たる休日の過ごし方をしたいだけなのです。


余裕ができれば、私の授業についての記事も書きます。

詳しく書きすぎると身元が判明しそうなので難しいですが(笑)


春休みに入ると、いよいよ部活顧問が打診されるシーズン。

次の記事は、部活顧問打診の真相を書きます。

また、部活顧問について不安に思っていらっしゃる教師の方々に、部活顧問をしないライフスタイルを得るための方法についても書きたいと思います。

まだ寒い日もあるようです。ご自愛ください。


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