お久しぶりでございます。


気づけば前回の記事から約2か月が経過しておりました。

新学期も2か月が過ぎ、折り返し地点に差し掛かろうとしています。

みなさま、お元気でいらっしゃいますか。


私はといえば、行事の多い2学期を何とかかんとか乗り越えている日々です。

もちろん部活には関わっていませんので土日には時間がある私ですが、それでもなお超多忙と言っていいウィークデイを過ごしていることには変わりありません。

これからは教員の仕事量についても言及していかなければならないと思っております。


さて、先ごろ、こういったニュースが目に飛び込んできました。下記参照。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161028-00000166-jij-pol


本文を抜粋しますと、

『政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は28日、首相官邸で会合を開いた。

 安倍晋三首相は、今後の課題に教員の長時間労働是正を挙げ、特に部活動の在り方を見直す必要があると指摘。会議では、外部人材の活用など家庭や地域と連携した教員の負担軽減策を検討し、提言をまとめる方針を確認した。

 首相は席上、「教育は学校だけで全うできるわけではない。学校、家庭、地域がそれぞれの役割を果たすことが大切だ」と述べた。ただ、鎌田座長によると、委員からは「個々の家庭教育の在り方に踏み込むのは慎重であるべきだ」といった意見も出たという。』

とのことです。


ついに安倍首相も部活動のあり方を見直そうと言及されました。

これもひとえに皆様が部活問題に注目し、世論を高めてくださったおかげだと思います。

とりあえずここまで来たものと、少しばかり嬉しくなりました。


ところが私の嬉しさは『少しばかり』です。

今までの歴史を鑑みて、部活問題が明るみになり、それを改善しようとするところまではくるのですが、結局のところ現場レベルで見ると何ら変革が起こらなかった事実があるからです。

口先だけでなく、我々プロジェクトメンバーが提出した署名のように、実効性あるものにしていただきたいと思います。


そうこうしているうちに、また同胞である教師が心の病に倒れていくかもしれません。

多忙な中で休日に部活に行く車で、交通事故を起こすかもしれません。

望まざる部活顧問を強制され、じわりじわりと追いつめられる教師を生んでしまうかもしれません。

専門性なき指導を教員から受けるがゆえ、不幸な生徒を育ててしまうかもしれません。


そうなる前に、どうかリアリティある一手を、どうか現場に届く意味のある一手をお願いします。


また、ここまで部活問題が新聞やネットを騒がせている昨今ですから、ぜひ管理職の先生方も見て見ぬふりではなく、職員会議などで取り上げていただきたい。

また、井戸端会議でもいい、居酒屋での一幕でもいいですから、職員同士のトークのネタに、部活問題を取り上げていただきたい。


私のように、部活について疑問をもち、そしてその思いを行動に移す、『異端者』はこれからもそうし続けるでしょう。

言うまでもなく『異端者』とは、部活顧問をもたず、部活顧問拒否をする者のことです。

(ちなみに部活は職務ではないので、本来、『拒否』という言葉すら使いたくはありません)


私は以前のように部活について深く悩むことはそうそうありません。

あったとしても学校を異動する際に、どうやって顧問を受け持たないようにするかを考えるくらいのものです。

ですから、次のステップは『異端者』を『異端者』然としていてはダメということです。


私のように部活に疑問をもって、本当は顧問をしたくないという同業者はたくさんいると推測されます。

実際にTwitter 上ではそういうアカウントを多数散見します。


ですから、あとは行動してください。

ゼロからイチを作り出すことはとても大変です。

ですが、部活顧問を持たないという前例は私を含め、全国に多数確認されています。

そしてそうすることによって処分を受けたという例は皆無です。


選んでください。自らの手で。

教員として、部活とどう付き合っていくのかを。


「私は部活の顧問をぜひ拒否してください」と言っているわけではありません。

本当に自分の意志において、部活をするかしないかを選んではいかがですかと言っているに過ぎません。


時はまもなく11月。

3月・4月の部活動スタート地点まではまだ間があります。


部活動の在り方を見直さなければならないのは、一国のリーダーである安倍首相ではなくて、まずは教員自身ではないでしょうか。

いくら日本国の首相といえども、マリオのように簡単にすべてのゲーム(課題)をクリアできるわけではないと思います。

そのために、現場レベルでの変革を。

自分の勇気を奮い立たせてくれるキノコや、無敵になれるスターは現実世界には落ちていませんが、『おかしいものはおかしい』とはじめの一歩を踏み出すことはできるはずです。

そしてそういった姿を子どもたちに見せることは、意義のあることではないでしょうか。

部活顧問が決定する職員会議を翌日に控え、布団の中で震えていた数年前の自分を思い出します。

大丈夫、あなたは決して一人ではありません。


またたくさんのご意見をお聞かせください。

今度こそ、早めに更新したいと思います。