お久しぶりです。

またしても更新頻度が落ちていますが、こちらは大きな学校行事が一段落し、ほっと胸をなでおろしているところです。


さて、今回の記事は少し早めに「部活顧問を依頼された場合、どうやって断るか」という内容です。

私も過去に、部活顧問拒否を画策したのですが、完遂することができなかった歴史があります。

そういった経験を踏まえ、現在は部活顧問を受け持っておりません。

ですから、こんな私だからこそ、部活に苦しんでいらっしゃる諸先生方に伝えられることがあると思います。


まずは下図をご覧ください。

画像が小さくて見づらいので、クリックして大きくしてからご覧になったほうがいいと思います。


あ (2)





















言葉で説明しづらいので、チャート表にしてみました。

新聞報道であった通り、全国のほとんどの学校で、ほとんどの教師が部活顧問を担当しています。

ですから、図の右上のように、顧問を依頼されないというケースは考えづらいです。

なので、図の左側がメインの流れということになります。


部活顧問を校長から依頼(というか強制)される場合には、主に3つのパターンが考えられます。

パターンA 「全員顧問制度だから部活顧問をしろ」
パターンB 「部活は正式な職務だから顧問をしろ」
パターンC 「子どもたちのために顧問をしろ」

以上です。


それぞれについての対応策を書きましたが、ポイントは2点に絞られると思います。

一つは理論武装。そしてもう一つは論理的な思考です。

過去の記事にもありますように、全員顧問制度は慣習やしきたりの類であり、制度ではありません。

また部活は正式な職務ではありませんし、「子どもたちのため」だからといって部活顧問を強制されるいわれもありません。

しっかりとした理論で武装をし、感情論を前にして論理的な思考を心がけることが大切です。


「なにを大袈裟な」と言われる方も多いと思います。

特に教育現場以外の方からしてみれば、私がオーバーに表現していると感じる方も多いでしょう。

しかし、部活顧問について日本の学校現場は、非常にグレーゾーンであり、悪い意味でファジーな要素が多いです。


かくいう私も部活顧問を拒否することに二度失敗しています。

今でも当時のことを思い出すと、悔しいやら情けないやら、嫌な気持ちになります。


4月に部活の話が管理職からあると思います。

その際に、自分の身は自分で守ることを肝に銘じてください。

「部活顧問をやる」という方はご自分の判断でどうぞ。

体と心の健康に留意されて、頑張ってください。


「部活顧問をしない」という方は、とにかく発言をしてください。

職員会議でもよし、個別に校長室を訪ねてもよし。

「そんな発言をして同僚や管理職から嫌われたらどうしよう」
「自分ひとりだけ顧問拒否して、周りからどう思われるだろう」
「子どもたちは、部活顧問をしない私を見て蔑まないだろうか」

様々な思いが胸を去来することと思います。


でも、大丈夫です。

4月さえ乗り切れれば、一年間の部活顧問なし生活が確約されます。

周囲の同僚の目線、子どもたちの思いについても大丈夫です。

現に私は部活顧問なし生活を何年も送っていますが、直接的に否定されたり攻撃されたりしたことは一度もありませんから(笑)。

しっかりと本来の職務をやっていれば、そして自分の美学に恥じない毎日を送っていれば、誰にも何も言われることはありません。


私の座右の銘の一つでもありますが、「発言しないことは快諾することと同義」です。

思っていても口に出さなければ、それは部活やる気マンマン教師と同じです。


授業研究の時間を確保したい、自分の時間を家族のために使いたいなどなど、それぞれの部活顧問についての思いを表現することが必要です。


私や部活対策プロジェクトメンバーも、部活が決まる4月の職員会議の前日は、緊張と恐怖で夜も眠れませんでした。

偉そうなことを滔々と述べてきましたが、私は失敗者です。

今回の記事は、失敗から見えてきたことをお話したまでに過ぎません。

Twitterのアカウントで、部活に関する教師の方のものが増えてきました。

ぜひ、自分の身の振り方、今度の4月への考えを固めておいた方がいいと思います。


「おかしいことはおかしい」ということはおかしいことではありません。

部活について自ら選択する、教師の自立が部活の変革を促していくことと信じています。