お久しぶりです。

半年ぶりのブログの更新です。

ブログのコメントにも、Twitter のリプライにも、「新しい記事を書いてほしい」という旨のお言葉をいただいておりながら、なかなか更新できずにおりました。

数年前に部活顧問をお断りしてからというもの、ブログと距離をとりがちな私です。

というのも、以前は部活顧問にまつわるあれやこれやを記事にして書き、また愚痴を発散し、はたまた不安を吐露してきたのですが、部活顧問から解放されると、書く内容が見つからないのです。

様々な内容を思いつきはするのですが、日々の忙しい中に流されてしまい、記事の執筆を怠っておりました。

ご愛読いただいている方々、申し訳ありません。

これで長めの言い訳を終わります(笑)。


私の現状をお話ししますと、昨年度3年生を卒業させ、新たな学年で担任をしております。

もちろん部活顧問は担当しておりません。

なお、よくあるような文化部副顧問だけや、夏の時期だけの特設の部活顧問(水泳部や新体操部など)といったものも担当していません。


今は行事の多い学期の真っただ中。

今週の行事が終わると、翌週も大きな学校行事。さらにその次の週にも……。

「よくぞこんなにも行事をてんこ盛りにできるものだ」と俯瞰で思ってしまうほどに、学校行事のオンパレードです。

つくづく学校は慣例に弱いものだと実感します。

これだけ生徒と教員に余裕がないのだから、行事の削減をしなければいけない。

なのに、どうしても行事を減らすことはしない。

行事ですらこれですから、部活の抜本的な解決が図られるのもなかなか難しいと思わざるを得ません。


本題に入ります。

今回は部活から離れた内容で、私の授業について触れたいと思います。

というのは「部活から離れた真由子先生はどんな授業をしているのですか」といったご質問をお受けすることが少なくないからです。

今まで部活のことばかり書いており、たまには少し違う記事も書いてみようと思いました。

私の担当教科については、今のところ秘密にしています。

ですが、もうそろそろ打ち明けてもいいのかなとも思っています。

今回は担当教科を伏せたまま、記事を進めます。


①パソコンとプロジェクターの活用

私はパソコンとプロジェクターを活用して授業を進めています。

黒板とノートによる授業をしてきた中で、提示する内容の限界を感じ、数年前からこのスタイルになりました。

事前にパソコンでスライドを準備し、タイミングよく提示する。

こうすることで教員が板書をする時間を削減でき、生徒が思考したり表現したりする時間を確保することができます。

また、黒板に向かって板書する必要がないため、常時 生徒の方を見ながら授業を進めることができます。

Youtube などで人気のあるTED(著名人が行うプレゼンテーション)のようなイメージをしてもらうと分かりやすいのですが、チョークの代わりにポインターを使いながら授業をする感じですね。

もちろんこのスタイルにはメリット・デメリットがあることも承知しています。

それでもメリットの方が大きいと思い、このスタイルの可能性を広げていきたいと思っています。

……準備は半端じゃなく大変です。

授業の内容を考え、板書計画を考える。生徒は板書の内容をノートに写す。

従来の授業はこれでよかったのですが、そこにプレゼンテーションの作成が加わると一気に大変さが増します。

プレゼンテーションを一回作成してしまえばあとは楽なので、複数のクラスの授業を担当される先生方は、検討されてみてもいいかもしれません。


②授業の導入の工夫

前述のパソコンの活用とも関連するのですが、私は授業の導入に力を入れています。

というのは、授業のつかみの部分で生徒の気持ちをこちらに向かせることができなければ、実のある授業はできないと考えているからです。

落語家さんが最初にする話を「枕」といいます。お客さんの興味を引き、笑う態勢に入らせるわけですね。

落語家さんはそういった導入をしっかり行ったうえで、本編に入るわけです。

授業も同じです。

いきなり授業の内容に入っては、生徒も気持ちがついてきません。

生徒の興味関心に応じた導入を毎回工夫して行っています。

私のこだわりは、導入の内容を一見 授業と関連が無いようなもの(なおかつ生徒にとっては興味をひきそうなもの)にするということです。

「え?その話は授業と全然関係ないんじゃないんですか……?」と生徒に思わせればこっちのものです。

生徒の気持ちがこちらに向いたところで、「実は今日のこの内容と関わりがあるんです」とやると、授業への移行がスムーズです。

ああ!身バレが怖くて具体的に書けないのがもどかしい(笑)。

詳しくお知りになりたい方がもしもいらっしゃれば、Twitter のDMでもどうぞ。


③生徒からもらう通知表

授業は教室という名の密室で行われます。

ですから、教員が授業研究をサボろうと思えばいくらでもサボれるわけです。

つまらない授業をしようが、理解のしにくい授業をしようが、なかなかバレにくいわけです。

だから、何年も内容を変えることのないまま同じ授業をする教員がいたり、生徒の反応を気にすることなく自己満足の授業をし続ける教員がいたりするのでしょう。

私は学期の最後に生徒に「通知表」を書いてもらうことにしています。

授業の中でプリントを配り、私の授業についてアンケートを取るわけです。

たとえば、【授業が分かりやすいか】・【授業の説明に工夫がされていたか】といった具合です。

そしてそれらを数値にして評価してもらっています。

そのプリントはエクセルで集計して平均値を出し、自分だけの授業の成績が出来上がります。

毎回この作業をしていると、過去の自分に負けたくないという、自分も知らない負けず嫌いな自分が出てくるのを感じます。

そしてマンネリになりそうな自分の授業に喝を入れたくなるのです。

「そのアンケートだって自己満足だろ」と言われればそれまでですが、教員より立場が弱い生徒の前にあぐらをかいて授業改善をしないより何倍もましだと思います。

大がかりな校内研修をするよりも、このやり方の方が実効性があっていいと思うんですけどね。


④オリジナルゲーム

最後は、教科の内容に関するオリジナルゲームについてです。

私は教科の内容についてのオリジナルゲームを多数考案し、授業で行っています。

また、従来からあったゲームをアレンジし、生徒が興味関心をもって取り組めるようにした状態で活用しています。

これには「授業を受けていて楽しかった!」という実感をもって私の担当する一年間を終えてほしいという思いがあります。

教科の授業を受けて楽しかったという実感があれば、自分で家庭学習をする際にもすすんでできるのではないかと思います。

また「こういうゲームをしてみよう」、「新しいゲームを考える糸口はないだろうか」とアンテナを張って生活していると、授業に関する新しいアイディアが出てくることが多いです。


以上、①~④で私の授業について概要を書いてみました。

「部活顧問をもっていないから、周囲の教員や生徒から信頼を得られないのではないか」と自己嫌悪に陥る時期もありましたが、今はそんな心配はどこ吹く風です。

むしろ、授業さえきちんとできていれば、全てがうまく回っていくという考えに至ることができました。

学級経営や生徒指導でさえも、授業がきちんと成り立っていれば存外うまくいくものです。

揺らぎそうになる教員としてのアイデンティティを確立していくのは、教員としての自分らしさ・オリジナリティだと考えます。


授業について悩んでいる初任者の方々、いろんな授業に挑戦してみてください。

先輩教員から盗むべきところはたくさんあるとは思います。

しかし、最初から自分の色を持とうとする努力も必要だと思います。

自分の色を持とうと努力し、さらに同僚や先輩教員から刺激を受けて新たな色を重ねていく。

そういった教員としての、授業の色の厚みを重ねていくことは、自分の時間を犠牲にしながら嫌々 部活顧問をすることよりも何百倍も尊いことだと、私は思います。


授業についてはまだまだ書き足りません(笑)。

次こそ早いうちに、ブログの記事を書きます。

お手数ですが、コメントをいただけるとやる気が出ます。

もしお暇でしたらどうぞよろしくお願い致します。